オゾンの殺菌力について
2020/11/01
オゾン(O3)は、地球上で2番目に殺菌力が強い気体です。
(1番は、フッ素です)
オゾンとは?
オゾンは微量ながら大気中に自然に存在する気体で、大気を自浄する働き(脱臭・除菌)をしています。
オゾン層やオゾンホールなどという言葉は聞いたことがあるかと思いますが、地球の大気上層にあるオゾン層によって
有害な宇宙からの紫外線などを弱くされており、それによって地上で多くの生命体が生存できているのです。
それほど、オゾンは有益なモノでもあり、自然界にはありふれたモノです。
例えば、日差しの強い海岸などでは濃度0.03~0.06ppm、森林では0.05~0.08ppmのオゾン濃度が観測されています。
オゾンは基本的に目で確認できませんが、特徴的な臭いとして確認することができます。
また、
森林などの爽やかな空気には、オゾンが含まれているのです。
オゾンは残留毒性がありません。
オゾンは、強力な殺菌、除菌力だけではなく、脱臭力も強いので、これまでオゾン脱臭機などとして活用されてきました。
オゾンそのものは有毒な気体ですが、低濃度であれば人体に影響がありません。
(詳しい話はこちらで解説しております)
また、オゾンは酸素(O2)ともう1つの酸素原子(O)によって構成されています。
O2 + 0 = O3
オゾン分子(O3)は、きわめて反応性の高い物質であり、時間とともに安定した酸素(O2)に戻ろうとする性質をもっており、反応後はO2(酸素)と、もう1つの酸素原子に分離して、その他の残留物を出さない、きわめて安全な物質です。
オゾンで除菌できる、脱臭できるのはなぜ?
オゾンの除菌力の秘密は、酸化力にあります。
オゾンの強い酸化力は、除菌や脱臭において、その威力を発揮します。
ウィルスや細菌、悪臭物質の成分の多くは、酸素原子と結びつきやすく反応が速いので、オゾンによる除菌・脱臭はとても効果的なのです。
芳香剤のように、悪臭を一時的に閉じ込めるのではなく、悪臭分子を酸化分解するので、臭いが戻ることはありません。
臭いの元から絶つことが出来るのです。
また、二次公害に繋がる有害な物質を出す心配も一切ありません。
オゾンは、強力な除菌・脱臭力を持ちながら、環境に限りなく優しい物質といえるでしょう。
オゾン活用の時代になりました。
オゾンは現在その有用性から、さまざまな業種・分野で注目を浴びています。
ヨーロッパでは古くから、さまざまな分野でオゾンが利用されており、日本でも近年になって、医療・介護・酪農・食品など、あらゆる業種で活躍の場を広げています。
厚労省によって、オゾンは食品添加物としても認められています。
食品に添加されても安全であるということなのです。
最近では、インフルエンザの流行などもあったので、オゾンを脱臭機として使うだけでは無く、医療用等で除菌機としての使用も蓄積されており
様々な、オゾンガス発生装置が生まれてきています。
そんな中で、コロナ渦により、非常に注目されてきたのが家庭でも使えるオゾン除菌機です。
ただ、オゾンを安全に活用するには、濃度管理が非常に重要であり、ただ濃いオゾンガスを放出すれば良いわけではありません。
オゾン除菌機にも選ぶポイントがあるのです。
それらをふまえて、オゾンの危険性と、濃度についてをまずこちらで解説しますので、ご確認ください。